長く続く飲食店は安心
「そのお店」を測る指標は「味」です。食べてみて美味しければ、そのお店に通う価値があります。飲食店では「お金を支払って」食べるものです。ですから、そのお金に見合うだけの料理を食べたいものなのです。ですが、そのお店の「味」は実際に「食べてみないとわからないもの」です。確かめるために一度足を運んでみればいいのですが、「もし美味しくなかったら・・・・」と考えると、「知らない」お店にはなかなか足が向かないものです。そのような時、「食べずにそのお店のことを測る」ためにはどうすればいいのか、ということですが、まずはそのお店の「客足」を見てみましょう。沢山のお客が足を運んでいるお店、特に「行列ができるほど多くの人が訪れているお店」は、ほぼ間違いなく「その理由」」があるのでしょう。それが「価格」なのか「味」なのかはわからないのですが、食べるために「並ぶ」ということは、それなりの「理由」があるものです。ただ、その「行列」も怖いもので、開店したての場合「前評判だけで列ができる」ということもあるものです。
食べたことはないけど「おいしいらしい」という噂ひとつで、人は一気にそのお店に向かうものなのです。その結果「行列」ができ、その行列がさらに「人を呼ぶ」ということもあるのです。実際はそんなに美味しいわけではなかった、という場合、そのお店の人気は一ヶ月もすれば終わってしまうものです。その後は行列はおろかお客さんさえ見えなくなってしまうかもしれません。そうなってしまうと、そのお店は経営が成り立ちませんから、やがて撤退するしかないかもしれません。
そのような即物的な、いわゆる「ファスト」な指標だけでは本当に美味しいのかどうかわからないものなのです。そこで、もう一つの指標としてはそのお店が「どれくらいの期間存在しているか」ということです。長く続けていられる飲食店にも「理由」があるからです。そこに「存在している」ということは、「お客さんが着ている」ということです。お客さんが来るからこそ、そのお店の経営が維持されるのです。そのようなお店にも「理由」があります。決して有名ではなくても、地域の人に愛される「理由」があるのです。
そのようなお店であれば、もし迷っていても行ってみてもいいかもしれません。ずっと続いているお店であれば、その味もしっかりしたものになっています。いつもの「味」をどのようなお客さんにも提供しているのでしょう。その味に馴染むかどうかは別ですが、気になっているのであれば一度食べてみてもいいのではないでしょうか。地域の人に愛される「味」。その地域に住むアナタも、もしかするとやみつきになってしまうものかもしれません。ずっと続くお店の「ずっと変わらない味」というものは、ふと食べたくなるものです。食べたくなったときにいつも同じ味が楽しめるということは、人によっては「ホッとする」ということにも繋がります。その土地でそのお店をずっと続けるということは、決して惰性ではありません。「維持する」ということは今の時代では大変な労力なのです。そのような労力を実現できるだけの「価値」と「実力」がなければ、生き残れない時代であるからです。